子供が虫歯になる原因とは
乳歯は永久歯に比べ歯の表面(エナメル質)の構造上虫歯になりやすく、小さな虫歯があっという間に大きく広がってしまいます。
間食や清涼飲料水の摂取が多く歯磨きも上手に行き届かない場合が多いので保護者の方による仕上げ磨きが必要です。
また、乳歯は永久歯に生え変わりますが、下の歯が生えだしているのに自然脱落を待ち長い期間放置していると、乳歯がかぶさって磨けなかった永久歯が知らない間に虫歯になってしまうことがあり、特に学童期は定期的な歯科検診が推奨されます。
乳歯は永久歯に比べ歯の表面(エナメル質)の構造上虫歯になりやすく、小さな虫歯があっという間に大きく広がってしまいます。
間食や清涼飲料水の摂取が多く歯磨きも上手に行き届かない場合が多いので保護者の方による仕上げ磨きが必要です。
また、乳歯は永久歯に生え変わりますが、下の歯が生えだしているのに自然脱落を待ち長い期間放置していると、乳歯がかぶさって磨けなかった永久歯が知らない間に虫歯になってしまうことがあり、特に学童期は定期的な歯科検診が推奨されます。
今はずいぶん減りましたが、夏の暑い時や食欲がない乳児などに、栄養補助や熱中症対策のため酸性度の高い飲料を頻繁に飲ませ、生えている歯がすべて虫歯という乳児が問題となった時期があります。
大人もそうですがどんなに歯を磨く方でも清涼飲料水を頻繁に飲んでいれば虫歯になってしまいます。何故なら虫歯というのは酸による歯の表面の脱灰(歯が溶ける)が歯の表面の再石灰化(歯の表面が修復する)に勝ることによっておきるためです。
スポーツドリンクなどで歯が溶け出す酸性度は5.4、清涼飲料水や乳酸飲料のPHは2.9~3.3ほどです。このPHはなんでも溶かしてしまう塩酸に匹敵するほどです。
口腔内の唾液には緩衝作用がありますが、頻回の摂取では緩衝作用が間に合わないため、暑い時期でも清涼飲料水は控え、なるべくお茶や水を飲ませてください。
ただ確かに塩分を補給する必要はあるためお弁当に梅干しを入れたり汗をかきやすい状態にあるときは食事などで塩分を補わせるなど工夫が必要です。
上記と同じ理由です。また夜は唾液の流れが滞るために少しでも歯の汚れが残っていると虫歯になりやすいです。
規則的な生活を心がけると食事も規則的にとることができるため、唾液の持っている抗菌作用も最大限に働くことが期待されます。
虫歯はもちろん、さまざまな感染症に打ち勝つためにも最大の免疫力を保つことが重要です。
虫歯菌は何歳になってもうつります。ただし3歳ぐらいになるまで虫歯菌を移さないようにすればその後虫歯菌が入ってきたとしても虫歯になるリスクは大きく減らせます。生まれたばかりの乳児の口の中には虫歯菌はいません。保護者の口へのキスや離乳食を与える際の保護者の唾液から感染してしまうことがほとんどです。
乳歯はその構造から虫歯になると進行が早いため早期発見早期治療が大切です。放置すると永久歯の生え方に影響を及ぼします。
奥にある乳臼歯が生え離乳食が進む1歳6ヶ月くらいからなりやすいと言われています。
産まれたばかりの赤ちゃんの口腔内には虫歯菌はいません。保護者の方からのキスや食事の際の唾液によって虫歯菌は移ります。
虫歯菌は何歳になっても移りますが、特に3歳頃までに虫歯菌を移さなければ一生虫歯になりにくいと言われています。何故なら口腔内の細菌のバランスは3歳ごろまでに決まるとされており、その後に虫歯菌が入っても他の菌が存在するため口の中に定着しにくいと考えられています。
まず初めに虫歯菌が移らないようにすることが重要であるとともに、保護者の方や家族の方が虫歯菌の少ない口腔内でいることが大切です。そのため当院では妊娠中の方、幼児がいらっしゃる保護者の方にも予防歯科健診をお勧めしています。
乳児の時から歯磨きすることを嫌がらないように歯が生え始めた6ヶ月ぐらいから赤ちゃんを上向きに膝の上などに寝かせ、生えかけた前歯をそっと指に巻きつけたガーゼで拭き取ることから始めましょう。
また指にキャップのようにはめられるゴム製の毛が生えている歯ブラシなどもあります。1歳ごろには上下の前歯4本が生え揃いますがこの頃はまだ歯磨き粉を使う必要はありません。
この時期から歯ブラシは楽しいものだと認識してもらうためにまた保護者自身も楽しんで毎日続けられるように子供の歯磨きの歌やビデオなどを流したりなどの工夫をしながら始めましょう。
前歯だけでなく臼歯も順に生えそろってくる頃です。お子様が暴れたりする危険性がなければそろそろゴムの指サックのような歯ブラシか乳児用の歯ブラシに交換しましょう。
奥歯の咬みあっている部位にビスケットやご飯などのねっとりとしたものがくっついています。このまま置いておくと虫歯になりますので丁寧にやさしく歯ブラシをして除去します。
歯が詰まっていて取れにくく、お子様があまり動かなければフロスも使って下さい。
全体に歯が揃ってきます。子供用の歯ブラシを使って歯磨きをしてあげてください。このころまで仕上げ磨きを続けていただいていると子供も歯磨きが保護者の方との楽しいスキンシップと感じ喜んで歯磨きをさせてくれるでしょう。ブクブクうがいができるようになったらフッ素入りの歯磨き粉を使いましょう。
3歳ごろになると自分でも歯磨きをするようになると思いますが歩きながら磨いて転んで喉をついたりすることがないように気をつけましょう。
自分で歯磨きをする習慣をつけるとともに必ず仕上げ磨きをして下さい。歯と歯の間に食べ物が詰まりやすいお子さまの場合フロスを使って仕上げましょう。
歯磨きはある程度自分でできるようになったこの頃が要注意です。
特に小学校に入ると保護者の方の仕上げ磨きや磨き残しのチェックを忘れてしまいがちですが、この時期に6歳臼歯と言われる大人の歯が初めて生えてきて大変虫歯になりやすい時期に突入します。
2年生ぐらいになるまでは頑張って仕上げ磨きを続けてください。その後もできたら続けていただいた方が良いですが難しい場合は最後にあ~んしてと言ってチェックしてあげましょう。
ただ小学生ぐらいまではまだ子供にはたくさんのスキンシップが必要です。仕上げ磨きを重要な親子のスキンシップの一部と考えて行うとよいでしょう。
“フッ素”は歯の質を強化し、虫歯の原因となる酸に対する抵抗力を高めます。“フッ素”は生えて間もない時期の歯に塗布することで予防効果が高くなります。
ただ“フッ素”を塗布したからといって虫歯にならないわけではありません。あくまでも“フッ素”は虫歯になりにくくする作用があるだけです。毎日の歯みがきはきちんと行いましょう。
シーラントは奥歯の溝を薄いプラスチックでふさぐ虫歯予防法です。乳臼歯のかみ合わせの溝が深い場合、ハブラシの毛先が届きません。
この奥歯の溝の部分をシーラントでふさぐことで虫歯を予防することができます。
大人の歯と同じように歯を削って詰め物をします。少しずつ歯科医院の雰囲気に慣れることからはじめ、治療を行っていきます。
乳歯は赤ちゃんがおなかの中にいる妊娠7週頃に発生します。妊娠4〜5ヵ月ころには石灰化といって、硬い歯になっていきます。その後1〜2年くらいかけて乳歯の完成です。
いくつかの永久歯も妊娠4か月ごろにつくられ始め、永久歯は長い年月をかけて完成していきます。
その後生後6〜9か月ごろに下の前歯(乳切歯)が生えはじめ、2歳半〜3歳ごろにかけてゆっくりと生え揃っていきます。3歳過ぎには乳歯列での噛み合わせが完成します。
※歯の生える時期や順序には個人差がとても大きく、生後4か月くらいで生えてくる子もいるのに対し、1歳ごろまで生えない子もいます。
最近のお子様は臼歯の数本が最初から作られず生えてこないことが以前に比べ多く見られます。
最初から作られていない状態を歯牙の先天性欠如といいますがこれはそれに続く永久歯も作られないことや乳歯は全部生えそろっていたのに永久歯が生えてこなかったケースもあり永久歯の先天性欠如の割合はおよそ10人に1人といわれています。
生えてこなかった場合には1~2本であればあまり影響がない場合もありますが多数の歯が欠損していたり少数でもかみ合わせや見た目などの問題が出てくる場合がありますので早めに受診していただくことをお勧めしています。
・生えなかった部位に乳歯がある場合
乳歯は永久歯がその下にあるために根が吸収し脱落して永久歯と入れ替わります。その下に永久歯がない乳歯の場合、根が吸収されず40歳ぐらいまで問題なく留まっていることもあります。虫歯等にならず長持ちさせるため、よくブラッシングをしてください。
・矯正をする
永久歯が全部生えそろうまで待ってその部位を埋めるために矯正をするという方法があります。
・補綴治療をする
永久歯が揃うまで待ち、足りない歯を補うために両側の歯を使ったブリッジという被せ物を行います。